8月17日
6月30日播種。昨年収穫した穂のなかから充実した実を選んだ。播種後、鎮圧しなかった。その後の日照りと乾燥で、発芽率は低い。
しかし、発芽してしまえば雑草に負けない。アマランサス同様に、たいへん生育旺盛である。タカキビはうまく発芽させることが決め手のようだ。
9月11日
出穂開始。この畑にはこれほど背の高くなる雑草はほかにない。雑草管理が不要。つまりアマランサス同様に放任栽培でok。
9月19日
登熟中のタカキビ。発芽率が低かったのでアワやキビ同様に、エノコロクサやメヒシバと共存している。
エノコロクサとメヒシバ。意識して発芽を促してないが、たいせつな雑草、夏草。この東屋北の農場だけでこれなら地上部2トン、根系2トンの有機物が供給される。耕さず種を蒔かず、なにもせずに得られる貴重な資源だ。
10月2日
登熟中のタカキビ。まだ穀粒が軟らかい。
10月19日
刈り取ってハザ掛け。
まだ軟らかい穀粒の穂もあるのだが、この畑は11月中旬までに麦とクローバを蒔く準備をする都合がある。
茎を長くつけて刈り取った。追熟も兼ねて乾燥させる。
11月18日
脱穀。
ここしばらく晴天が続いて乾燥している。しかし天気は下り坂のようだ。今日は少しだけ晴れ間がのぞいただけで朝から曇天。明日から雨だというから脱穀をやることになった。
脱穀機の動力はジーゼルの重量級発動機から軽量小型エンジンに換えた。軽量小型エンジンは、バインダーから一時的に外して設置してある。天ぷら油でない、これはガソリンを食う。たいへん安易すぎて恥ずかしいのだが、この方が比較的現代的なエンジンなので軽快で楽に使える。言い訳をすると、ジーゼル発動機は冬場の始動には大きな腕力がいる。気温が低くなってくるとオイルが固くなるからだ。腰など痛めていると始動できない。
さて、ガソリンエンジンなるもの。穀類の収穫期になればバインダーに戻すのだからとの思いがあるため、いいかげんに設置した。エンジンが左右にゆらゆら揺れるし伝達ベルトが緩んで外れてしまう。足で押さえたり、ベルトを張りなおしたりすれば機能が再現する。今年の脱穀作業はこれで終了するのだから、なんとかこのままで乗り切ろう。
無事、脱穀を終えて、残骸をそれが育った場所に還元した。
この後、近日中にフルイでゴミを選別して、さらに脱芒機で粒選をおこなって保存する。
蓄えていた古いキビを10月上旬、籾摺り精白。
今回はじめて調理用電動ミキサーで少量の精白を試みたのだが、粒が割れるので即中止した。歯の問題か、回転数が速すぎるのか、検討を要す。
とはいえ、3年前、攪拌式精米機で試行した際はうまくできた。
今度は、台所用の還流式精米機で試してみよう。
雑穀類は酸化の進行が早いので食べる都度、少量を精白するのが望ましい。
なお、バケツ一杯以上の雑穀類を精白する際は、外皮のモミガラを剥ぐ籾摺作業に籾摺機、内皮のヌカやフスマを剥ぐ精白作業には還流式精米機がある。しかし、これらは重量級の機械であるうえに使用の都度、設置作業と片付け作業を伴う。
麦雑穀工房マイクロブルワリー 2011年自然力の雑穀類